年賀状の枚数推移を見ると、ピーク時と現在では大きな差があることがわかります。2003年(2004年用)に記録した約44億5936万枚をピークに、年賀はがきの発行枚数は減少傾向にあります。
最新の数字である2024年発行(2025年用)の年賀はがきの当初発行枚数は10億7000万枚となっています。これはピーク時の約4分の1にまで減少したことを意味します。
この急激な減少の背景には、デジタル化の進展やコミュニケーション手段の多様化があると考えられます。SNSやメールの普及により、年賀状以外の手段で新年の挨拶をする人が増えたことが大きな要因の一つです。
年賀状の枚数は年代によっても傾向が異なります。一般的に、年齢が上がるほど年賀状を出す枚数が多くなる傾向があります。
以下は、年代別の平均年賀状枚数の例です:
この数字から、若い世代ほど年賀状を出す枚数が少ないことがわかります。特に10代や20代では、SNSやメッセージアプリを使用して新年の挨拶をする傾向が強くなっています。
一方で、50代以上の世代では依然として年賀状を重視する傾向が強く、平均40枚以上を出しています。これは、長年の習慣や人間関係の維持を大切にする価値観が反映されていると考えられます。
年賀葉書の当初発行枚数も、年々減少傾向にあります。以下に、直近の当初発行枚数の推移を示します:
この数字からわかるように、毎年約2~3億枚ずつ減少しています。特に2025年用では前年比で約25.7%もの大幅な減少となりました。
日本郵便は、この減少傾向を踏まえて発行枚数を調整しています。需要予測を慎重に行い、過剰在庫を抑えるための対策と言えるでしょう。
年賀状の枚数が減少している背景には、いくつかの社会的要因があります:
これらの要因が複合的に作用し、年賀状の枚数減少につながっていると考えられます。
年賀状の枚数と日本の人口動態には、興味深い関係性があります。人口あたりの年賀はがき発行枚数を計算すると、以下のような傾向が見られます:
この数字から、単純な人口減少以上に年賀状の利用が減少していることがわかります。人口の減少率を大きく上回るペースで、年賀状の利用が減っているのです。
この傾向は、社会構造の変化や価値観の多様化を反映していると言えるでしょう。特に、核家族化や単身世帯の増加、地域コミュニティの希薄化などが、年賀状を出す機会の減少につながっていると考えられます。
年賀状の枚数と人口動態の関係について、より詳しい分析は以下のリンクで確認できます:
総務省統計局 人口推計
このリンクでは、日本の人口推移のデータが公開されており、年賀状の枚数との相関を詳しく分析することができます。
年賀状の枚数は今後も減少傾向が続くと予測されています。しかし、完全になくなるわけではなく、新たな形での存続が期待されています。
今後の展望と対策として、以下のようなポイントが考えられます:
これらの新しい取り組みにより、年賀状文化が新たな形で継承されていく可能性があります。
年賀状の新しい形態や、デジタル時代における挨拶の方法については、以下のYouTube動画が参考になります:
年賀状の未来:デジタル時代の新しい形
この動画では、若手デザイナーやIT企業が提案する、次世代の年賀状のアイデアが紹介されています。
以上、年賀状の枚数推移と当初発行葉書の変化について詳しく見てきました。伝統的な文化である年賀状は、確かに減少傾向にありますが、新たな形での存続も模索されています。あなたは来年、どのような形で新年の挨拶をしますか?デジタルと紙、それぞれの良さを活かしたコミュニケーションを考えてみるのも良いかもしれません。
年賀状は宛名書きとか印刷が大変…
年賀状作りで大変なのが、宛名書き。
今はパソコンを使えば、完全手書きよりは楽ですが、自宅で印刷って、けっこうたいへんなんですよね…。
そういうの大変すぎて、年末が近づくとイヤになる…という人は、以下のような方法もあります。
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